家電
商品の認知率向上/ユーザーからの第一想起を強化。
01
相談内容
複数の家電事業を展開している企業で、炊飯器も一時期は主力商品として販売を強化していた。 しかし、時が経過するにつれてシェア率が低下し、炊飯器の販売強化に再起をかけるべくマケスパートへ相談をいただく。
02
主な課題事項
USPが明確化されていない。
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アサインしたエキスパートマーケター
マーケティング戦略のエキスパート
04
支援概要
(1)パネル調査
(2)USPの明確化
(3)マーケティングコミュニケーションの立案
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支援詳細
プロダクトのシェア率が低下している要因を解明すべく、現状の市場からの反応を正確に掴む所から着手を開始する。課題の優先軸を特定するために調査設計項目を立案し、調査委会社へのディレクションを実施。パネル調査などいくつかアンケートやインタビューを実施していく中で、クリティカルな問題点が散見された。
特に大きな問題点となっていたのが、その家電メーカーが提供する炊飯器ブランドに対して消費者が抱くブランドイメージがほとんど何もないという事態であった。コーポレートのブランドは一定の想起があるものの、プロダクトブランドとしてはユーザーへ想起が全くされていない状況であった。販売チャネルとして大手の家電量販店を中心にプレイスは抑えているものの、プロダクト認知が低いため炊飯器の購入を検討する際に消費者から選択肢に浮上していない状態であった。早急に問題点の解決へと向かう。
まずは、プロダクトとしてのUSP(強み)を明確にし、マーケティング戦力〜マーケティングコミュニケーションを再設計する。(Why)同社がなぜこのブランドを作り、(What)何が提供便益で、(Who)誰に買って頂きたく、(How)どのような手段で届けるのかを設計。消費者が同ジャンルの商品を検討する際にいくつか重要視している観点があり、その中の一項目において圧倒的優位性が存在していた。同社のUSPと顧客のインサイトをうまく結びつけられるよう、マーケティングコミュニケーションを刷新。プロモーションや店頭販売におけるセールスプロモーションなどもマーケティングコミュニケーションに応じて新たな展開を行う。
マーケティングコミュニケーションの刷新をし、販売開始後もパネルユーザーへの定点調査を実施。消費者のプロダクトブランドの想起率や販売シェアにおける効果自体は刷新後の販売開始数ヶ月で徐々に表れはじめた。現在ではプロダクトブランドの更なる収益強化に向けてプライシング戦略の見直しを開始。ブランド価値向上に伴い、販売価格を引き上げたことによる販売数動向の推移を観測中。